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栽培史


コーヒーは、エチオピアのアビシニア高原が原産である。イエメンに持ち込まれたのは、1470年頃と考えられている。17世紀頃までは自生していたものを摘んでいただけで、農業手法とは無縁だったようだ。

17世紀に入り、ヨーロッパ各国にコーヒーが普及し始めると、イギリス・フランス・オランダの東インド会社がこぞって、イエメンからの輸入取引を始める。コーヒーの積み出しが行われたイエメンの小さな港の「モカ」が最初のコーヒーブランドにもなった。

1658年、オランダがセイロンへコーヒーの苗木を持ち込み、少量の栽培に成功。

さらに1700年には、ジャワで大量生産に成功する。オランダ東インド会社は、セイロン・ジャワで生産したコーヒーを一旦、イエメンに持ち込む。ここで当時の大ブランドのモカの価格を調査して、それより安い値段でヨーロッパに持ち込む。この低価格戦略が功をそうし、オランダはコーヒー取引を独占するに至る。ただし、セイロンのコーヒーはその後サビ病が蔓延して全滅。その後は茶葉の生産拠点となり現在にいたる。またイギリス東インド会社は、コーヒーから中国茶の取引に重点を移した。

南米には、1723年、フランスの海兵隊士官のド・クリュー(De Clieu)がフランス領西インド諸島に苗木を持ち込み、少量の栽培に成功。これが、南米にコーヒー栽培が広まるきっかけとなった。

ブラジルでは1725年頃からコーヒー栽培が始まり、18世紀末にはプランテーションによる本格的な商業生産を行われた。独立後のブラジルはコーヒー生産で発展したといってよい。1850年代にはコーヒーの世界生産に占めるブラジル産の割合は50%を越えていた。2004年現在もブラジルは世界最大のコーヒー生産量を維持している。

1825年には南米からハワイへ持ち込まれ、東アフリカには1900年頃、イギリス・ドイツの手で持ち込まれ栽培が始まった。日本では、昭和初期から太平洋戦争後に台湾、沖縄、小笠原で栽培の可能性が試された。しかし、いずれも大量生産には成功していない。



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